11月272016

海流発電の実証試験

今日(11/27)は、昨晩から雨が降り続き、夕方までは雨。
しかし、風はなく、それほどの寒さは感じない。

 

最近、自然エネルギーでの発電についての記事が、めっきり少なくなった感じがする。
買い取り価格が、値下がってきたことで、新規参入が激減したとの報道もあった関係か?

2016年度のエネルギー白書によると、2014年度の発電方式別の発電割合は、石油41.4% 石炭25.5% 天然ガス25.2%(以上、一般的に火力発電と呼ばれる範囲 92.1%) 原子力0% 水力3.4% 新エネルギー(地熱、バイオマス、風力、太陽光等)4.4%となっている。

 

以前より、「原発の代わりは自然エネルギーで代替えできる。」と、コメントする素人コメンテーターに対して、「自然エネルギーだけでは、容量的にも精度的にも無理。」と書いてきた。

「3.11以降、風力、太陽光等の自然エネルギーの増加量が倍になった。」等の報道もあったものの、3年間で(上記は、2014年度データの為)、全体発電量からみると、ほとんど変わっていない事が判る。

 

現状、92%が火力発電所に依存している異常な状態が続いているが、電力精度を保ち続けている事は、日本の技術力の高さを誇りに思う。
しかし、国内にある火力発電所のフル稼働にて乗り越えている状態で、やはり不安定な状態。
更には、原料価格による採算性の悪さも気になる。

上記の問題からも、原発の再稼働が必要と考える。(当然、放射能漏れは起こしてはならない。)
更には、自然エネルギーについては、わずかでもその割合が増える事は、歓迎すべきと考える。

 

そんな中、新たな自然エネルギーの試験運転が始まるとの報道。
黒潮の流れ利用した「海流発電」。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20161126-OYT1T50110.html?from=ytop_ylist

直径約10メートルのプロペラのついたタービン2基をつないだ装置(全長約20メートル)を水深約50メートルの海中に漂わせるというもの。

この発電方式は、私が入社したときの発電技術の専門教育の時から記載はあった。
しかし、タービンの材質は、腐食しない事がまず必要で、更には海藻、貝等が付着しにくい事も必要。
直径10m、全長20mとかなり大きいタービンが必要ではあるが、その回転数はそれほどの高速にはならない事から、発電量は大きくは望めない。

 

これらの問題点はあるものの、実証試験が始まるという事は、何か将来性があるのかも・・・。
いずれにしろ、自然エネルギーの有効活用が進む事は歓迎したい。

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