2月272008

アルコール消毒で驚き!!

昨年、”採血方法”で採血前後の脱脂綿の扱いが、疑問としたところ、コメンテーターの皆様から、「それはおかしい」とかたくさんのご意見を頂き、病院にもクレームを言った所
2月の採血の時は“変ったのか、たまたま?”で書いたように、私の思うベストに近い状態で採血していただいた。


その中の皆様のご意見の中にも、皮膚にも菌が付いていて、それが注射器により混入するのでは?との疑問が出ていた。昨日、従兄弟の医者からメールをもらった。
それには、びっくりするPDFが添付してあった。
『日経メディカル』2月号の特集記事”その処置 必要?”
『注射前のアルコール消毒(必要なのは関節注か体内留置するとき)』と言う記事。

著作権違法となりますのでPDFファイルを添付できないですが、石岡第一病院の傷のセンター長が書かれた記事の要旨は、
「皮膚表面と体内環境の違い(pH5.5とpH7.4程度の違い)により菌は増殖できないのでアルコール消毒は不要。しかし関節注射とカテーテル、点滴は、必要。」との事
同じ先生の書いた記事を見つけたので参考まで。
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/wound048.htm

何とも、びっくりである。
普通の注射等だと、アルコール消毒をせずに、針を刺しても何ら問題無いらしい。

更に従兄弟は、下記を付け足してくれていた。
(彼は、元某県の県立子供病院の小児科部長)
「こどもの場合は、アルコール綿で拭くと、綿が真っ黒けになることが多いので、きれいにする(消毒ではない)という意味で必要だと思ってやってましたね。
中学生以上位の糖尿病のインスリンや成長ホルモン治療の自己注射の時は、きれいに洗ってあれば、消毒はいらないよ、と言ってました。しても悪くはないけど。
ただ、検査室の採血室などは回転が速いからいいけど、あまり使わない「つぼ」に入っていると、アルコール分だけが蒸発して、ただの水になって、そこでばい菌が・・・・なんて話はあるようです。
昔の先生は、針の先をアルコール綿で拭いたり、アルコール綿で拭いたところを、フウフウ吹いたりしてましたね。
アルコール消毒は、アルコールが乾くときに殺菌作用が出るので、乾かすのは正解だけど、吹くのはだめ。
口の中の菌を吹き付けてることになります。

まあ、あまり意味がないといっても、やめるのには抵抗のある、患者さん、医療関係者も多いし、説明も大変だから使い続けてるんでしょうね。

でも、血がついてるのに、それで腕枕を拭いたりとかは、論外です。


お医者様TOPレベルでは、当たり前の話の様ですが、
“血の付いた脱脂綿で腕枕を拭く”レベルの看護婦さんは、もちろんこんな事のお勉強はしていないでしょうから、患者に心配させない適切な処置は、してもらいたい物と改めて思いました。
と言うことは、筋肉注射とかと同じように処置する点滴の時は要注意ですよ。しかし、こうなると、脱脂綿を無意識に、ベタベタ置いてしまう、看護婦は、要注意ですよね。
かえって、拭いてもらわない方が良い事になります。

もっと、しっかりした教育をしてもらいたい物である。

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