6月082019

警報レベル 効果なし

今日(6/8)は、朝から曇りがちで、気温も20℃を超えない肌寒い天気。




昨日の広島近郊の豪雨は、先月運用を始めた5段階の防災気象情報のうち、上から2番目の「警戒レベル4」に当たり、出されたのは初めて。と。

新聞記事

しかし、避難は、最大20万1015人が対象になった広島市では小中学校など109カ所に避難所が開設されたが、避難したのは計228人(約0・1%)にとどまった。と。


この状態は、当然と思う。
避難勧告、避難指示等の言葉を数値化しただけで、何ら変わっていないのだから・・・。


というのも、昨年7月7日の広島県等で豪雨があった時に、江川の水位が結構上昇し、私の住んでいる地域(江津町)にも避難指示が出たものの、避難者はほとんどいなかった事で、新聞記事が、住民の意識の低さを書いていた。

この時、自治会長として状況(江川の土手に行って、及びネット情報)をウォッチしながら、皆さんと相談し、避難指示が出たものの、夜中だった事も有り、個別に周知する事は行わなかった。

その後、市役所の防災管理担当と話したところ、避難指示は国の指示で桜江町と江津町を一体としての指示を出すしかないので、この状態になっていると聞かされた。
つまり、範囲のくくりが大きすぎ、避難者が少なくなっている様です。

しかも、江津町内では、昭和以降最大の水害だった昭和47年水害の2倍の水位になったとしても、水害にならない地区にも避難指示が出ているのだから、どうにもならない。



官庁としては、避難指示を出さず、逃げ遅れる状態が発生すると、「避難指示が遅い」と責められることを回避する為に、早めに避難指示を出しているのではないかと?

しかも、避難指示が出た範囲の方が、万が一避難所に押しかけたら、定員オーバーになる事は、目に見えている。
にも拘わらず、避難しなかったとブレス発表している様です。


参考 下記が警報レベルが書かれている新聞

警報レベルが書かれた記事


警報レベルの設定をしただけでは、豪雨が発生した時に、この内容の記事は書かれ続ける事となる。


少なくとも、現在の避難指示の広範囲の一括発令を、最低でも100分割程度にし、個別に避難指示を出さない限り、この避難比率が低い現象は続くと考えられる。
更に、床下、床上浸水などの指示と土砂災害指示も分割。


AI、IoTの技術を用い、早期に上記の対応が出来る様に、対応すべきと考える。
水害は、他の災害と比較すると、予想しやすい所もあり、ハザードマップもある程度完備している。
そのハザードマップを十分利用してほしいと思う。

今回の様な無駄な報道が低減できる対策を早期に構築すべきと考えます。

2件のコメントがあります。

2 件のコメントがあります。

  1. 三歳からの同級生 2019/06/10 7:24:05

    花田屋 様

    官庁としては、避難指示を出さず、逃げ遅れる状態が発生すると、「避難指示が遅い」と責められることを回避する為に、早めに避難指示を出しているのではないかと?

    だよね。

    警報や避難指示→避難する→何もない。
    でも何もなくて良かったでしょ。万一何かあったら非難に晒されるのは行政・・、のパターン。
    万一を言葉通りに捉えると0.01%の確立を考えての責任逃れか・・。

    少なくとも、現在の避難指示の広範囲の一括発令を、最低でも100分割程度にし、個別に避難指示を出さない限り、この避難比率が低い現象は続くと考えられる。

    YES!

    AI・IoTの技術活用で、分割して精度の高い情報を出す。
    全く君の言う通り。

    “警報レベル効果なし”になっちゃいけない。

  2. 花田屋 2019/06/10 9:52:38

    三歳からの同級生様

    何度も、避難比率が低いと報道が出るのは、”狼少年”になっている事と思います。

    AI、IoTの技術革新を待たなくとも、出来る事はまだまだあると思いますけどね・・・。

    今回の数字化した対策が、効果が無かった事に早く気付いてほしいと思います。

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