花田屋

今日（３／１１）は、朝から日差したっぷりで、日中は２０℃近くまでになった様で、心地よい１日となりました。





今日の島根県のコロナ新規陽性者は、いなかった様です。
１５日連続です。

ただし、今日の朝刊によると、島根県在住の２０代の女性が、関西空港での入国検査において陽性が確認された様です。






あの日から、１０年が経過しました。
あの時間（１４時４６分）は、新橋のＳＬ広場にいました。それまで経験したことが無い揺れを経験しました。
余震が続き、その場を離れる事が出来ず、東北の津波の様子を伝えるＴＶを、広場に設置された大型スクリーンで見ました。

その場を離れたのは、地震発生２時間後でした。
金曜日の１７時前ですので、新橋駅前は、徐々に週末の賑わいが出てくる時間でしたが、その日は違っていて、移動の足を探す人で、ごった返していました。

まずは、１０年前の震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、災害に遭いいまだに通常の生活に戻っておられない方も大勢おられるとの事で、お見舞い申し上げます。
１日も早い、復興を期待したいと思います。

地震の発生後、飛び込んできたのが、福島第一原発の電源喪失のニュースでした。
「ＡＣ、ＤＣの両系電源喪失試験は行っているはずだし、チェルノブイリと同様の事故（メルトダウン）が日本では起こるはずが無い」と信じていました。
おそらく、サラリーマン時代の私は火力発電所の技術者でしたが、入社時に他の発電方式の概要教育も受けており、その時に”安全神話”を聞かされていた故の為だった様です。　

その”安全神話”が崩れ落ちたのが、水素爆発が発生し、建物の上部が崩れ落ちるのを見た時でした。
その爆発と同時に、大量の放射能がばらまかれてしまいました。

しかし、元々の仕事の関係もあり、当時のブログを読み返してみても、その詳細には一切触れていませんでした。

おそらく、原子力担当者（メーカーも、電力会社も含め）は、日本での原子力の”安全神話”を信じて、高額の設備ではあるものの、どこかが抜けていた気がします。

まずは電源ラインです。
火力とは違い、運転を停止しても冷却を継続しなければならないのが、原子力でしたので、短時間のＡＣ、ＤＣの両系電源喪失試験は、意味をなしていなかった様です。
通常状態で電源系のトラブルが発生した時は、二重系、三重系の対策を取っており、何ら問題が無かったのだと思います。
しかし、予想以上の津波等の災害が来た時に、いかなる状態であろうが、ある一定範囲の電源確保をする絶対条件の対策は皆無だったと言えます。

この対策を含め、各種の対応がなされた原発が再稼働しています。
しかし、いかなる状態時においても、放射能の外部放出は、有ってはならない事です。
その為にも、あらゆる状態を想定した、マニュアル、訓練の徹底を実施してほしいと思います。

残念ながら、ノーカーボン問題もあり、今すぐに全廃とは出来ないと思われます。
当時、あれだけ盛り上がった自然エネルギー発電も、あちこちに出来ましたが、残念ながら、全発電量の１０％にも満たないのが現状です。かつ、質の悪い電気です。
勿論、家庭レベルで使用するには全く問題はありませんので、自然エネルギーで発電する事は、必要だと思います。


１０年前は、原子力に変わるものは、核融合発電しかなく、実現は５０年後と書いてきましたが、最近水素の活用か広がり、火力発電所で水素を活用する事等の技術が出てきています。
早く、原子力発電所を全廃出来る日が来ることを期待します。
併せて、廃炉となった時の、処分方法も確立される事を期待します。




関西大震災、東北大震災と続き、その間にもお隣鳥取県等でも地震が発生しています。
この様な地震が発生しない事を祈りたいですが、日本に住む限り、どこで大きな地震に遭遇するかは判りません。
日ごろから、自分の命を守る行動を心掛けたいと思います。

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