5月212013

未利用魚

今日(5/21)は、朝から晴天で、日差しの強さを感じた。
気温も23度ぐらいまで上がった。

 

午前中、自宅で作業をしていると、TVから、「未利用魚」という言葉が飛び込んで来た。
単語としては、聞いたことがあるような・・・。
それとも、意味が理解できるので、知っていた気になっているのか?

それは、ともかく番組の中で、鯖漁で6tの水揚げで、4tが未利用魚だと。
その4tの内訳は、サイズが規定外の鯖と売り物にならない半端物とあまり食べられていない魚。
その一部が、映し出されていたが、半端物の中には、この辺りで「ばとう」と言われて高級魚とされている「マトウダイ」や、アマダイに近いタイなども入っていた。
その他、あまり食べられない魚として「ニギス」や「カナガシラ」と呼ばれる魚も。この2種は、この辺りのスーパーには売っているが、確かに安い。
定置網などでは、色々な種類の魚をいっぺんに確保してしまうので、選別作業が大変となる。
安い値段で取引される魚は、選別等の費用が出ないとの理由で、そのまま廃棄される物もある様だ。

釣りをしていても、すぐリリースしてしまう魚もいるので捕れたものすべてが売り物になるとは思わないが、少なくとも規格外、半端物については、何かしら方策が必要だと考える。
各地で、その対策もおこなっている事は確認できた。

しかし、その他にも考えなければならないことがある。
まずは、都会のスーパーでは、刺身になったものや調理済みの魚が多い。
家庭での生ごみ処理が大変で、家庭で魚の処理が出来ない。したがって、魚を3枚におろすことが出来ない方が多い。
アジフライなどは、冷凍品があって、そのまま揚げるとすぐ調理が完了する。
これらは、サイズが揃ってないと、商品にしずらい。

野菜についても同じ。
この辺りのスーパーでも、まっすぐなキューリ、ネギなどが売っている。
曲がったものは無い。
トゲトゲのある曲がったキューリの方が美味しいのだが・・・。

選別のやりやすさ、加工のやりやすさ、食卓でも楽な加工、簡単に利益に繋がる事・・・・。
こんな事で、魚乱獲になったり、廃棄物が多く出たり、食生活が変化したり・・・・。色々な変化が出て、6tの水揚げで、4tも未利用魚が出ている現状を、見直さなければ、海の生態系も変わり、漁場が死んでしまう事になるのかも?

2件のコメントがあります。

2 件のコメントがあります。

  1. 3歳からの同級生 2013/05/22 10:04:29

    花田屋 様

    3か月ほど前でしたか、いわゆる「未利用魚」を浜で買い上げ、築地へ流通させ始めたベンチャーがTVで取り上げられていました。
    漁獲が一定ではない高級魚などを目利きして、需要と結びつける事で新しい需要も喚起していくと言うビジネスモデルは、言うほど楽じゃないようでした。

    6tの水揚げで、4tも未利用魚が出ている現状を、見直さなければ、海の生態系も変わり、漁場が死んでしまう事になるのかも?

    しかし、こんな現実を何とかしたいと挑戦する姿は、半ば感動モノでした。
    浜の漁師さんの驚きの顔(こんなものが売れるんだ!)も印象に残りました。

    自然体系まで視野に入れて活躍する江津の漁師(君の事だよ)に、今年は大漁が続きますように。

  2. 花田屋 2013/05/22 16:38:54

    3歳からの同級生様

    ご存知でしたか。

    新たな仕掛けを作るのは大変でしょうね。

    例えば、アジとか鯖とかを使って、加工食品を作る工場には、大きさが揃って、かつ一定量を提供しないといけない事から、この様な事が発生するのでしょうね。
    半端物を築地や旅亭に直送するルートを確保することは、コントロールが難しいでしょうね。
    それを、実現されたとは、素晴らしい。ベンチャーだから出来るんでしょうね。

    江津の釣り人は、食べる分だけ釣る事が鉄則です。

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