5月212015

報道の在り方

今日(5/21)も、朝から晴天で気持ちの良い1日。
これだけ、晴れが続き、5月で雨が降ったのは数日だけ。
こうなると、梅雨に入り帳尻合わせの様に長雨や一気の雨になる事が心配。

 

下記報道の文章の書き方は良いのか?と少々疑問を持った。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150521-OYT1T50009.html

題目が「がん死者20%減、目標達成困難」と、何かしら悪い事や努力が著しく欠如していたかのような印象を与える書き方。

本文を読むと「75歳未満のがん死亡者数(人口10万人当たり)を05年の92・4人から15年に73・9人とする目標を定めた。
しかし、同センターがこれまでの実績などから推計したところ、76・7人と目標に届かないことが分かった。」と。

達成率約85%と素晴らしい数値と思われる。
勿論、喫煙率の削減、「5大がん」の検診受診率の向上等の目標が達成できなかった事に原因がある様で、その努力はこれからも続けて頂かなければならないが、第三者をコントロールする難しさもある中、初めての目標提示で、この達成率は立派と考えられるが、「目標達成困難」の題目は、いかなるものか?

「85%の達成で、癌患者低減に貢献」とかの題目にして、業績をたたえる事は出来ないのだろうか?
こんな記事の書き方をすると、目標値を最初から低くされる可能性が出てくる。最初から10%を目標にされていたらここまでの成果が出たかどうか?

 

以前にも、取り上げた地方創生での対策は、全て数値目標を作る事となっている。

地方創生 大臣発表資料

過去、地方自治体が数値目標を作り、その達成度を論じられたことは少ないと感じている。

今回は、全て数値目標が作られようとしている。
是非、高い目標値を持って、色々な施策を遂行してほしいと思っているが、報道がこのような報道方法を繰り返すと、目標値を低くし達成率の評価を得ようとする事になる可能性がある。

数値目標が妥当か?達成率が妥当か?の評価は難しい。
企業は、5年程度の中期経営計画を策定し、毎年その成果等を評価しつつ目標値を訂正しながら更なる5年を目指す。
にも係わらず市場の急変等により経営戦略を誤り、窮地に陥る事もある。

このあたりも考慮しつつ、報道は評価をしてほしいものと思う。

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