12月052018

特許 国際戦略は?

今日(12/5)は、朝から日差しのある心地よい天気。
しかし、昨日と、比較し気温は10℃程度は、下がっている。これが平年並み?
金曜日あたりから冷え込むとの予報、土曜日は雪マークが・・・・。

 

 

世界知的所有権機関が公表した2017年の世界の知的所有権報告で、特許出願の受け付け国・地域当局別件数は中国が138万件で全体の4割強を占め、7年連続の首位となった。
国・地域別の2位は米国で61万件、日本が32万件で続いた。と。

https://www.sankei.com/economy/news/181203/ecn1812030035-n1.html

以前にも、書いた気がするが、これは大問題。

 

勿論、出願数だけでは、評価できない部分はあるが・・・・。
中国で特許になっていても、海外においても有効であるとは限らない事もあるが、これは逆も真。
輸出する事を見越して、輸出する国においても特許(あるいわ国際特許)を取得しておくことが肝要ではあるが、企業に於いて、その費用は膨大な物になる可能性もあり、なかなか厳しい。

 

しかし、中国で最先端技術の特許が、これだけ出せる企業があるとも思いずらい所もあるのだが・・・・。
国策として、日本を含む海外で既に出願されている物、あるいは公知の事実となっている物等を、中国でお得意のコピー出願されているのでは・・・・?
これは、失礼な発言だったかな?

 

出願された物を精査しなければ、出願数は、いくらでも伸びる傾向になると思われる。
日本の場合は、特許になる時間が掛かり過ぎるとの問題から、特許庁から各会社等に、出願する際には、社内で精査(同種の物は、まとめて出願等)し、出願数を少なくするようにとの指導があったと記憶している。

 

更に、中国での特許登録については、どうなっているかは、不明であるが・・・・?
国内においては、特許登録申請に対して、その特許出願の日付以前の、他社の出願も調査されての審査が行われ、類似がある場合は、事例を示され、「特許登録 不可」との判定が出る。
不服がある場合は、その反駁を行い(場合によっては、複数回)、それが認められると初めて特許登録となる仕組み。

私も、この反駁作業を何度か行い、特許を諦めたもの、無事特許になったものがある。
この作業は、2週間程度の期間が定められていて、なかなか厳しい。

あの作業を、中国で実施するとなると、なかなか大変だと思われる。

 

こんな事も含め、今後グローバルな戦いを行っていく為にも、特許戦略の中に、海外戦略を入れる必要があると思われる。
しかし、一企業では、なかなか難しい所もある。
ましてや、AI、IoTのベンチャー企業が、戦い抜くためにも、国策としてのバックアップが必要だと感じるのだが・・・・。

 

IPS細胞の山中教授も、この特許戦略の話をされていた事があった。
その時も、国としてバックアップしないと、将来の日本の行く末は、厳しいと感じた。

2件のコメントがあります。

2 件のコメントがあります。

  1. 三歳からの同級生 2018/12/06 7:52:11

    花田屋 様

    これは、失礼な発言だったかな?

    当たらずとも遠からず?ww

    国としてバックアップしないと、将来の日本の行く末は、厳しいと感じた。

    御意!

  2. 花田屋 2018/12/06 8:50:26

    三歳からの同級生様

    同意いただき、ありがとうございます。

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